①『 できないのはきめないから 』 ②『 栞に学ぶ』

村井 英夫

一般社団法人倫理研究所法人レクチャラー
群馬県倫理法人会 会長
村井建設株式会社 代表取締役社長

坂元 一成

一般社団法人倫理研究所
法人局 普及事業部
関東・甲信越方面 担当研究員


プロフィール        
1947年生まれ   
1983年1月 村井建設 創業   
2002年6月 太田市倫理法人会 入会   
2006年9月 倫理研究所 法人レクチャラー
2008年9月 太田市倫理法人会 会長   
2016年9月 群馬県倫理法人会 会長 

プロフィール      
1982年8月 鹿児島県生まれ   
2007年4月 富士倫理学苑入学
                (2009年3月終了)   
2009年4月 教育局教務部
               (富士教育センター)配属   
2013年9月 法人局普及事業部
      九州・沖縄方面担当研究員   
2014年9月 法人局普及事業部
      
関東・甲信越方面担当研究員  


レポート

 

①『 できないのはきめないから 』村井 英夫

昭和58年、周到な計画も立てずに栃木県足利市に建築会社を創業。
周りは無謀だと思われている中、経営は順調に運び、2年後には新社屋を建てた。

仕事は次々に入ってきて順調にいき、周囲に請われるままに町内の区長、PTAなど、いろんな会の役員も務めるようになり、環境が一変、生活のリズムが崩れ始めた。

 

この頃から、何か心の支えになるものを求めるようになり、宗教も含め模索した。創業から20年経った頃、‛倫理’と出会い入会。倫理実践の大切さを実感するようになった。

そうした矢先、建築の受注が激減し、資金繰りが悪化。有効な手が打てずにいた。
それでも、倫理にはまじめに参加。

倫理法人会の良い所は、上下関係が無い。率直にいろんな方から注意してくれる。「建築屋さんが朝8時半じゃ遅いんじゃないの」。他の会では全然注意してくれない、社員さんからも言ってくれません。この会ではどんどん注意してくれる。

また、言いやすい人、言いにくい人がいます。
倫理を続けていると素直に受け止めてくれるようになるので言いやすい人になっていく。言いやすい人間になるとどんどん人から教えて頂ける。倫理の先輩から、いろんなことを教えて頂いた。

世間では、失敗をしないようにしているが、それは何もしないこと。
「みなさん、倫理は失敗の練習をする場所ですよ」
非常に勇気をもらった。成功しても失敗しても大大成功。
何をやっても気楽にできる。現在があるのも倫理法人会のお陰。

経営がうまくいかない状況が続く中、出会ったのが丸山竹秋会長の言葉だった。【「仕事の無い時ほど緊張したらよい。ハリキルのだ。朝は目が覚めたらサッと起き、身のまわりを片付け、できれば近所近辺の清掃奉仕でもするとよい。
『日にひとつ、よいことを』の実践である」】・・・これだ、これならできる。

 

朝起き、清掃の実践、職場では朝礼を実践する。
お掃除をしていて、‛仕事が無くなった事’に気づいた。・・・
<<原因は自分だった>>お客様を放って置きっぱなしだった。

家が出来上がっても行かない。クレームの連絡がきても、仕事が次から次ときていたから「来るものは拒まず、去る者は追わず」。全然フォローしなかった。
そのお客様から不信を買うだけではなくて、紹介もされない。

 

絶対村井建設など紹介するものか!と大変マイナスなことをしていた。
その後「小さなことをしっかり」「大口工事より小口工事を着実に受注」と180転換した方針により、家庭と会社が目に見えて良くなっていった。

 

何よりも嬉しかったのが、家族や社員が私に協力をしてくれた。
経営危機を克服できたのも周囲の人たちのお陰だと感謝している。

 

②『 栞に学ぶ』 坂元 一成

小学校・中学校時代はレスリングの強化選手で、高校にも特待生で入る。
やがて天狗になり、周りとの人間関係が壊れていく。
そして、自主退学し自らがレールから外れていき心を閉ざす。
両親も自分の事で離婚寸前までいき、祖母が命を賭すまでいく。

17歳の時「このままここに居たら家族にも自分にも良くないと思い、家を出る。」
鹿児島を出て北上の旅を始め、20歳の時に千葉の地に辿り着き、ある先輩から高校卒業を勧められ、働きながら定時制高校に行く。合わせて倫理を学ぶ。

倫理を学ぶ中で、ある講師から「いかなる過去も未来の自分にとって全てがベストである。」「いままでいろんな人に迷惑をかけ、泣かせてきた。それも全部これからのお前にとって意味があることだ。」と教えて頂いた。

 

その時に初めて、これからの未来をプラスに捉えられるようになった。
いまでも失敗ばっかりの人生ですが、失敗は大大成功と先程教えて頂きました。

‛万人幸福の栞’は超常識。・・・(いくつかの例を紹介、第7条疾病信号。病気に意味がある・・・病気をただ治してしまっては惜しい(自分の成長につながるものを教えてくれている。・・・第6条「子女名優」子供の問題行動、自分を改めると子供問題行動は自然に収まる)・・・。

 

倫理法人会は、常識を超えた常識を学んでいる会。
 ‛万人幸福の栞’に書かれている事は、心を向けていく、人に合わせていく事を学ぶ。・・・(2人ペアでジャンケンゲーム。目的:自分が相手に合わせる事を学ぶ)

役割:
パー(言いたいことを言う)、
グー(言われたことを受ける)、
パーとパー(ぶつかり合う)、
パーとグー(お互いに助け合う)

・・・相手の力、自分の力を発揮するために相手に心を向けていく。
家族、社員、お客様、地域に心を向けていく。

 

その方法を学んでいく。

そして、学ぶだけでなく、実践していくのが倫理です。
ご清聴ありがとうございました。
   

【会長談】

村井講師のお話は、自分にも共通するところを感じ、共感致しました。倫理に感謝、感謝です。坂元講師は、富士研修センター
でトレーナーの方として存じていましたが、振り幅の大きい(素晴らしい)経験をされて感心致しました。素晴らしい講話有難うございました。   

 

★モーニングセミナー参加者: 42社、45名でした。